頑張って糖質制限をしている?徹底的にやるのはタブ‼

頑張って糖質制限をしている?徹底的にやるのはタブー‼
間違いだらけの健康法 正しい健康法
~漢方食養研究会資料・サンデ-毎日掲載文より~
 ご飯やパンなどの炭水化物(糖質)を除き、おかずだけを食べる「糖質制限」がダイエット法としてブームになった。糖質を制限するほど、みるみる痩せていくため人気を集めたが、東京慈恵会医科大(東京都港区)分子疫学研究室の浦島充佳教授によると「半年経過後は、体重が急速に戻っていく」という。
「糖質制限食と地中海食、穀物や野菜が中心の低脂肪食の三つのダイエット法で体重の増減を比較した研究があります。最初にぐんと痩せるのは糖質制限食ですが、半年たつ頃からリバウンドが激しい。低脂肪食も同じような経過をたどります。6年間追跡した研究で、最終的に最も痩せたのは地中海食でした
一回の食事の糖質量を10グラム以下(ご飯茶碗1杯で糖質50~60グラム)程度の糖質制限を行うと、尿中にストレスホルモンが分泌されたという報告もある。つまり、過度な制限は体に負担をかけるということだ。{おいしく食べてやせる!糖質量チェックブック}(永岡書店)の著書がある前出・大和田医師は、個々の「代謝経路の違い」を説明する。
「糖質をあまり必要とせず、脂質を中心に燃やすことで動ける人もいる一方、糖質を取らないと動けない人もいる。一般的に運動量が多いほど糖質量は増えます」
 糖質制限にも程度があり、1回の食事の糖質量が30~40グラムという“少し控える”レベルであれば、血糖値の急激な上昇を防ぎ、体に良い面もある。しかし、3食とも炭水化物を一切排除するような厳しい制限を行えば、リバウンドが激しく、体にダメージを与える。
 また、糖質を取らないと体質によっては「脳や体が効率的に動かない」場合もあることを覚えておこう。