1日3食をしっかり守る?空腹感が細胞の寿命を延ばす‼

1日3食をしっかり守る?空腹感が細胞の寿命を延ばす‼
~漢方食養研究会資料・サンデ-毎日掲載文より~
 決めた時間に食事を取ることがいいように感じるが、回数よりも「空腹感」が長生きにつながるという。
 秋葉原駅クリニック(東京都千代田区)の大和田潔医師が「細胞の寿命」について語る。
「たくさん食べてエネルギーが豊富だと、細胞は代謝が盛んで分裂が増える。しかし、細胞分裂の回数には限界があり、寿命が短くなるデメリットがある」
 少しおなかがすいている「エネルギー不足の状態」がいいそうだ。細胞が分裂するにはエネルギーが必要なため、不足すれば分裂回数が遅くなり、細胞の寿命が延びる。その結果、人の寿命に影響を与えるという。また、現在の食事回数を取る必要はない。管理栄養士である名古屋経済大の早川麻理子准教授が、こう説明する。
 「食事量の少ない人が、急に食事回数を増やせば、その分のカロリーが当然上乗せされる。確実に今よりも太る、ということを忘れないでほしい」
 体は“死”を回避する方向性に働くため、飢餓を避けて体重維持の方向に持っていこうとする。そのため、飢餓と肥満であれば、肥満に傾きやすい。食べれば食べるほど蓄積されていくということだ。
 細胞を若々しく保ち、太りすぎないで健康的に過ごすには、満腹感よりも適度な空腹感が大切ということ。
 3食食べながらも痩せたいという人は、極端な例だが、夕食を午後早めに取ることで痩せる効果がある。
 池袋大谷クリニック(東京都豊島区)大谷義夫医師によると、「食事を午後2時に取り、夜寝るまで何も食べないで過ごすと、肥満タイプの人は空腹感が減り、夜に脂肪燃焼が進む報告がある」という。