「酒は百薬の長」と信じている~15の老ける悪習慣~

⑤ 「酒は百薬の長」と信じている
~漢方食養研究会資料・サンデ-毎日掲載文より~
 酒と健康の関係性も長く議論が続くテーマだが、医学ジャーナリストの松井宏夫氏は、「健康効果がないとはいえない」と考える。
「イギリスのマーモット博士が10年にわたって行った調査で、飲酒量と死亡率の有名な相関関係、『Jカーブ』が明らかになりました。アルコール摂取量が1日約17㌘(日本酒換算で1合弱)の群で最も死亡率が低くなり、約35㌘で全く飲まない群と同等、そこからは飲酒量に比例して死亡率が上がってJ字の曲線を描くもので、これは現在でも支持されています」
「俺は酒に強いからいっぱい飲んでも大丈夫」などと独り勝手に決めてしまえば、百薬の長も毒水になる。