足を鍛える~健康をつくる12項~

足を鍛える
~漢方食養研究会資料より~
 人間は年とともに歩くのがおっくうになるもの。おなかが出だすと歩かなくなるのでは、運動不足の結果ますます老化をすすめます。
 「歩く」と、身体の筋肉の60~80%がまんべんなく動きます。新鮮な酸素が送り込まれ、心臓など内臓は活気をとりもどし、血液の循環が良くなって全身運動になるわけです。また、スタミナや適応能力に関係の深い副腎皮質ホルモンの分泌を促すため、若さを保つことにもなります。
 ところで、1日1万歩運動という健康法がありますが、これは歩く速度と時間が問題。同じ歩くといっても、ぶらぶら歩きはあまり効果はありません。1分間に100~130歩ぐらい、5分程歩いて少し息がはずむか、少し息がはずむか、少し汗ばむ程度、手をよく振って「さっさ」と歩くこと。階段は、平地を歩く約1.4倍の強さになり、絶好の運動の場です。このように「歩く」ことで運動不足を補うためには、ある程度身体をいじめる歩き方が良いのです。特に、1日中座って仕事をする人や車に乗る機会の多い人は、心臓や腰の筋肉も弱りがちですから、これを心がけてみることです。
(参考までに、1日の理想的な歩行距離は、・・・・・20代は6キロ、30代は5キロ、40代は4キロ、50代は3キロ、60代は2キロ。なお、女性はこの80%が標準です。)
 「人間の老化は、足からやってくる」とよく言われるわけですね!