入浴法を考える~健康をつくる12項~

入浴法を考える
~漢方食養研究会資料より~
 古今東西を問わず、湯舟にどっぷりつかると、筋肉はゆるみ、疲れはとれ、ついでに頭の中までもときほぐしてくれるものです。そこで、より効果のあがる入浴の仕方を少し説明していきましょう。
身体の疲れをとるなら、熱風呂でカラスの行水法:42~43度の熱い湯にサッと、せいぜい数分入る方法です。熱い湯は温熱刺激で大脳の働きを高め眠気をとるので、これから仕事という時や、気分転換にはもってこいです。身体を温めると、血液やリンパ液の循環が良くなり、新陳代謝をさかんにします。そのため、血液のめぐりで筋肉がもっともほぐれた状態にもなって疲労回復になるのです。
神経の疲れには、ぬるい風呂でゆっくり式:ぬるい湯につかると、血液が皮膚に集まり、逆に内臓や頭の方には少なくなって緊張した神経がゆるむというわけです。つまり、ぬるめの湯は、一種の精神安定剤となるのです。そこで、眠る前や寝つきの悪い人・神経の過敏な人は、40度ぐらいのぬるい湯に15~20分どっぷりとつかってください。                             なお、高血圧や動脈硬化の人は熱風呂は厳禁。心臓や肝臓の弱い人・お年寄りはぬるい湯でゆっくりと。貧血・低血圧の人は長湯は禁物等、その時々の自分の身体の状態(病状)に合わせて、温度を考え、時間を考え、あるいは控えたりして、上手に活用することです!