皮膚をえる~健康をつくる12項~

皮膚を鍛える
~漢方食養研究会資料より~
 昔から東洋でも西洋でも「皮膚は内臓の鏡である」と言われていますように、皮膚の色つやを見ただけで、その人の健康状態がある程度わかりますし、また病気の種類や箇所までも判断できるものです。
 そこで、まず皮膚の持つ色々な作用(機能)を挙げていきますと・・・
身体の保護作用:細菌・熱・機械的・化学的等の外部からの刺激・攻撃に対して、身体を守る作用があります。
体温調節作用:暑い季節や運動したりして体温が高まると、発汗して体温を下げ、逆に寒気がすると鳥肌を立てて放熱を防ぐ等の作用。
皮膚呼吸作用:割合からすると、肺呼吸の0.6%ぐらいしかありませんが、その数字以上に肺の役割を助けます。(例えば、火傷や塗料等で皮膚の2/3以上を塞いでしまうと、その人は悶死すると言われます。)
分泌・排泄・吸収作用:汗や皮脂の老廃物質(毒素)の分泌・排泄作用と共に、水分・塩分・化粧品・薬剤等の吸収作用もあります。
ビタミンDの合成作用:日光の紫外線の働きで、皮膚中にあるプロビタミンDという物質をビタミンDに変える作用があります。
感覚作用:痛い・冷たい・温かい等の感覚を持ちます。・・・・・等々
このように大切な役割を持つ「皮膚」ですので、常日頃から厚着をしないことや、乾布・冷水摩擦等をして、その鍛錬に励みましょう!