毎日8時間睡眠を心がける ?高齢者は「時間」より「質」が重要‼

間違いだらけの健康法 正しい健康法
~漢方食養研究会資料・サンデ-毎日掲載文より~
 ちまたには数多くの健康法がある。中には「良い悪い」が正反対の場合もあり、一体どれが正しいのか判断に迷う。そこで本特集では、それらの「真偽」を検証した。併せて「健康法の歴史」を振り返る。過去の“はやりすたれ”を眺めることで、健康法を見極める目も肥えるはずだ。
 まずは、一見すると体に良さそうな健康法なのに、「間違っている」ものをお伝えしよう。かつては「良い」と信じられてきた習慣が、現代では「良くない」とされることがある。
 また、体に良い作用を与える健康法であっても、過剰に行ったり、やり方を間違えると、害を及ぼすものがある。健康になるために始めたことで、かえって寿命を縮めては元も子もない。健康と害------その境界線はどこにあるのか。
 自分の生活スタイルで、ここに挙げた「間違い」に近いものはないか、改めて点検しよう。そして正しい知識を身につけてほしい。
間違いだらけの健康法 正しい健康法
ちまたには数多くの健康法がある。中には「良い悪い」が正反対の場合もあり、一体どれが正しいのか判断に迷う。そこで本特集では、それらの「真偽」を検証した。併せて「健康法の歴史」を振り返る。過去の“はやりすたれ”を眺めることで、健康法を見極める目も肥えるはずだ。

 まずは、一見すると体に良さそうな健康法なのに、「間違っている」ものをお伝えしよう。かつては「良い」と信じられてきた習慣が、現代では「良くない」とされることがある。
 また、体に良い作用を与える健康法であっても、過剰に行ったり、やり方を間違えると、害を及ぼすものがある。健康になるために始めたことで、かえって寿命を縮めては元も子もない。健康と害------その境界線はどこにあるのか。
 自分の生活スタイルで、ここに挙げた「間違い」に近いものはないか、改めて点検しよう。そして正しい知識を身につけてほしい。

毎日8時間睡眠を心がける?高齢者は「時間」より「質」が重要‼
 睡眠時間は、短くても体に異常が起きやすく、反対に長すぎても寿命が縮むという研究結果が出ている。
 最も寿命が延びるのが、「1日に7時間の睡眠を取る人」といわれるが、単にその時間を寝ればいいわけではない。「よく眠れた」という“熟眠感”を得ることが健康につながるという。
 年とともに眠れなくなった------そんな悩みを持つ人は、まず「必要な睡眠量は年々減る」と理解しよう。
 国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)の精神保健指定医である三島和夫博士が、こう話す。「睡眠不足と不眠は違うものという意識を持つこと。睡眠不足は事情があって眠る暇がない状態で、仕事が忙しい50代に多い。時間さえあれば眠れる人です。高齢になるほど睡眠不足の人は少なく、寝る時間を確保できているのに眠れない、不眠タイプが中心になる」
 三島博士が過去の睡眠脳波研究で明らかになった、子供から高齢者までの平均的な睡眠時間のデータを示すと、8時間以上眠れるのは中学生までで、40~50代は6時間台、70歳になると6時間を切るという。
「そのため、高齢者が夜9時に布団に入れば、朝3時に目が覚めるのは必然。『目が覚めてしまった』という嫌な感覚を持たないためには、早寝しないこと。(目が覚めるという)睡眠への恐怖感が増すと、不眠症にきっかけになることがあります」(三島博士)
 昼間の活動量を増やすことも熟眠感を増すために大切。時間ではなく“眠りの質”を高める意識を持とう。

 睡眠時間は、短くても体に異常が起きやすく、反対に長すぎても寿命が縮むという研究結果が出ている。
 最も寿命が延びるのが、「1日に7時間の睡眠を取る人」といわれるが、単にその時間を寝ればいいわけではない。「よく眠れた」という“熟眠感”を得ることが健康につながるという。
 年とともに眠れなくなった------そんな悩みを持つ人は、まず「必要な睡眠量は年々減る」と理解しよう。
 国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)の精神保健指定医である三島和夫博士が、こう話す。「睡眠不足と不眠は違うものという意識を持つこと。睡眠不足は事情があって眠る暇がない状態で、仕事が忙しい50代に多い。時間さえあれば眠れる人です。高齢になるほど睡眠不足の人は少なく、寝る時間を確保できているのに眠れない、不眠タイプが中心になる」
 三島博士が過去の睡眠脳波研究で明らかになった、子供から高齢者までの平均的な睡眠時間のデータを示すと、8時間以上眠れるのは中学生までで、40~50代は6時間台、70歳になると6時間を切るという
「そのため、高齢者が夜9時に布団に入れば、朝3時に目が覚めるのは必然。『目が覚めてしまった』という嫌な感覚を持たないためには、早寝しないこと。(目が覚めるという)睡眠への恐怖感が増すと、不眠症にきっかけになることがあります」(三島博士)
 昼間の活動量を増やすことも熟眠感を増すために大切。時間ではなく“眠りの質”を高める意識を持とう。